こんにちは!アウトドアーズ・コンパスの多田です。
昨年12月に開催されました年に1度のビッグイベント(大げさではない)、我らがアクシーズクインの「凌」が手がける山遊びイベント「出張シノギング」。
この「出張シノギング」とは、「アクシーズクイン・凌」の本部がある東京の月例シノギングに対して、全国にある「凌」のディーラーの地元に、「凌」の
デザイナーである柳谷氏と、小道具研究家のアウトドアライター森勝氏が「出張」して開催されるイベントです。
今回で6年目、第6回目となる当店の地元愛媛県での開催。当店でのシノギングは、お泊まりシノギングと日帰りシノギングを同時に開催するという変則的なやり方を採用してくださり、
2日目の日帰り組との合流ポイントなどの都合で毎度凌ぐフィールドに悩み、今回のフィールドも企画段階では少し心配していましたが、
そんな心配をしていた自分がバカバカしくなるほど、内容の濃い、過去最高に楽しく、エキサイティングなものになったと思います。
大将の柳谷氏、低山業界では右に出る者はおそらくいない森勝氏、そして勇敢な参加者の皆さん、本当にありがとうございました。
それでは、当日の様子をレポートしたいと思います。
1日目、いつものように昼前に当店に到着の凌伝道師のお2人、いつものように近所のスーパーで買い出し。
柳谷氏、このスーパーの陳列はすでに覚えているようで、今回も迷わず直行したのはここ。
初日のお泊り組は5名。
今回は大阪から参戦のお2人、5名中2名が女性という強者ぞろい。
早速、現在地や今回攻め入るフィールドの地形の把握、お泊りポイントに良さそうな平地の確認をします。
いよいよ入山開始。
序盤は尾根をめがけて竹林の斜面を直登します。
なんとなく腐ってそうな竹はできる限り持たないように急斜面を登りますが、
程なくして「バキバキドカーン」という音とともにO氏が転げ、後を歩いていた僕めがけて竹が降ってくるというプチハプニング。
「白い竹は持つな――」、そんな声が飛び交い、早速「凌」らしい雰囲気が漂ってきます(凌は過酷さをもとめているわけではないが)。
今回も楽しくなりそうだ。
↑楽しそう(^^)↑
終盤のシダにひやひやしながら進むと、
ようやく尾根に到着、間髪入れずに森勝氏の油の木のレクチャーが始まります。
改めて、森勝氏のエンターテナーぶりには脱帽です。
僕もいろいろパクらせていただいておりますので!笑
しばらく尾根を進み、1つ目の安全地帯に到着。
ここでは、いつもの「誰でもわかる、簡単ロープワーク講習」や、これはもうすでに手品でしょ、というほどの完璧な「ウッドストーブを使った簡単な火の熾し方」が始まります。
ハンモックの張り方も教えてもらい、すでに大満足な内容。ありがとうございます。
さらに尾根伝いに少し進むと、程良い平地に到着。
ここをお泊りポイントとします。
早速それぞれ、ハンモックが晴れそうな場所を探します。
なんとかみんながポイントを確保できたところで、設営開始です。
ここで、訳あって私多田は一旦店へと戻ります。
すでに火をおこし、夕飯の準備を始める常連の方々を、よだれを垂らしながら見届け、
しょんぼり下山です。
夜はこんな感じで盛り上がったようです。
そして、ひっそりと夜が更けていったとのことです。
翌朝、日帰り組と合流し、昨日と同じ竹林から入山、みんなのお泊りポイントへと進みます。
そのころ、大将はこんな朝食をとっていたようです。
雰囲気出しすぎですよ。
尾根前のシダをうまく交わし、程なくして到着。
いつものように、それぞれのお宅訪問ツアーの始まり。
そして、2日目のブリーフィング開始です。
コンパスの使い方から始まり、地形図からあらゆる情報を読み取り、この尾根を辿ってこの谷を越えてと、これから歩く道を想像していきます。
それでは出発。
今回のルートは、送電線や鉄塔、集落跡や開けた土地など、目安となるポイントがいくつもあり、シノギングには最適なフィールドです。
なにより、シダ地獄が無いのが良かったです。
地形図の確認も随時挟んでいきます。
鉄塔に到着し、お決まりのいつものやつ。
決して笑ってはいけないやつ。
その後、先ほど通った開けた土地に戻り、ここでお昼休憩とします。
みなさん、思い思いのスタイルで休憩をします。
そしてここでも、日帰り組に向けてのロープワーク講習とハンモック講習。
ありがとうございます。
そして火遊び、
まだまだ続きますよ、
何の目印?土地の境界?
地図の確認は怠らない、
お泊りできそうな平地、
他人の物件でした。
本当にまだまだ続きます。
今回のメインイベント物件に到着。
なかなか趣のある、歴史を感じる物件。
参加者のみなさんも大興奮!
廃墟って、どうしてこんなにも人を引き付けるのでしょうか。
まだまだ続く、今度は集落跡。
ちょいと軒先を通らせていただきます。
入り組んだ住宅街を何とか通過、
こんな三輪自動車もおちてたり、
まだまだ続く、お次は神社、
鳥居がぶっ倒れています。
先程に引き続く、この雰囲気、しんみり心に響きます。
もう十分でしょう!帰ります。
ダメ押しで、放置車両のおまけ付!
というわけで、無事帰還。お疲れ様でした。
今回は、人の痕跡が漂う、歴史を浸ることができるフィールドで、本当に充実した2日間でした。
地形図から山を想像し、そして人の生活をも想像し、この想像するという行為こそが、シノギングの楽しみそのもののような気もします。
ありきたりの登山に最近飽きてきた、そんな方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方は、ぜひ、地形図とコンパスを手に取り低山へ赴き、いろいろ想像してみてください。
きっと、新しい楽しみが広がるはずですよ。
今後、地図読みイベントなども随時開催したいと思っております。
そしてまた今年も12月あたりに、出張シノギングも開催予定です。
ご興味がある方は、ご来店いただき、お気軽にご質問ください。
クライミングで普段は低山歩きはおろそかになりがちな私ですが、持てる情報は共有させていただきます。
それでは、また来年、お会いしましょう。
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