あまり聞きなれないこの「シノギング」、参加者の方々も開催前にはいまいちピンときてないようでしたが、
参加して、その意味を存分に理解し、楽しんでもらえたと思います。
ご参加ありがとうございました。
私自身、事前に山域だけお二人に伝えただけで、目的地のないこのイベントがどのように成立していくのか、
期待する半面、不安でしょうがなかったわけですが、なんの心配も必要無かったようです。
まずは集合場所に全員無事に集合できたようで、とりあえず一安心。
挨拶を終え、早速みなさんに地図を配り、地図とコンパスの使い方を説明していただきます。
簡単なコンパスでも大丈夫、そんなアナウンスが事前にあったのですが、その意味がわかったような気がします。
難しいことを考えず、北さえわかればあとは地形図と実際の地形を照らし合わせて進むだけ。
ベゼルを回して、磁北線に合わせて、云々、そんなややこしいことは、シノギングでは必要ないようでした。
道に迷ったら、大きな道のある方角さえ覚えておけば、脱出できる。
そんな、意外と誰も教えてくれないようなことも解説していただきました。
みなさん、シノギングアイテムを身にまとい、いざ出発。
今回のファッションリーダーのこのお二人もツユハラヒとクナイで雰囲気が出てますね。
怪しげなマネキンに怯えながら林道を通過し「じゃあ、こっちに行ってみましょう」そんな具合に足を進めます。
早くも探検ムードが漂ってきました。
予定通り開けた場所に出ると、次はどの尾根を辿るか地図で確認します。
次はこの辺りの尾根をたどり、この三角点を目指します。
徐々に藪も深くなります
最後尾でみんなを見守っていたところ、前の方から悲鳴なのか歓声なのか、よくわからない叫声が聞こえます。
とにかく、盛り上がっているご様子。
これか?背丈を越えるシダをもがきながら突破し 、
これだ、三角点のあるピークに到着。
秘密基地を見つけたような、そんな感覚を味わえたような気がします。
ここで休憩がてら、オイルをふんだんに含んだ松の枝への火のつけ方を披露していただきました。
小道具研究家とだけあって、技が光ります。
お手軽着火剤の作り方も教えていただき、みなさん目からウロコ。
さらに藪を進むと、
鉄塔のある拓けた場所に到着。
笑っちゃいけないやつらしいのですが、今回は笑ってもらいました。
歩いてきた道の確認、これから進むであろう道の確認をします。
自ら地図を確認したりとすでにみなさん「シノラー」へと進化していました。
タケ君がいい場所を紹介してくれ、ここで昼休憩。
みなさん思い思いの食事を作り、しばし団欒。
その後、メタルマッチの使い方や、
猿でもわかる、簡単ロープワーク、
ダウンハンモックの体験、
しかし森勝氏の次から次へ出てくる技の数々は圧巻であり、底なしである。
いい時間になってきたので、整備された巡視路を歩きさらっと下山です。
盛りだくさんの内容で、私を含めた参加者の皆さん、非常に満足なイベントになったと思います。
地形を見ながら、自ら道を作り、自ら遊びを作り出していく、
こんな遊び、大人になってからは、あまりしたことがないのではないでしょうか。
どこかのアルプスの、〇〇名山に登りました、そんな遊びももちろんありますが、
こんな身近にも、こんなにも冒険心が満たされる遊びがあるとんだなと、改めて感じることができました。
今回の企画を提案していただいた、アクシーズクインの柳谷さん、
そして小道具研究家の森勝さん、そして参加していただいたみなさま、ありがとうございました。
そんなわけで、次回までにこの裏山の尾根や谷を制覇する、そう約束し、再会を誓ったのでした。
またお願いしますね。
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