こんにちは、アウトドアーズ・コンパスの高津です。
ブログのタイトル"エンカノヘキ"は漢字で書くと煙霞の癖と書きますが、
霧・雲・霞の沸き立つ所を好んで歩く趣味、つまり自然の風景を愛し、旅を好む習性のこと。
今から1,000年以上も前にあった言葉です。
雲海を見るとテンション↑なのは大昔から受けつがれているということでしょうか。
さて、先日2月16日(火)に鳥取県の伯耆大山(1,729m)の北壁 別山中央稜でアルパインクライミングに初挑戦してきました。
去年の秋に地元愛媛県の石鎚山北壁を一緒に登ったK様、Kちゃんと3人で行ってきました。
天気が好転するよう祈りつつ、午前6時前暗い中を出発しヘッドライトの明かりがいらなくなった頃、
元谷から見上げる大山北壁の上部は白い幕に覆われた様で別山頂上は見えませんでしたが、
シンプルにとにかく真直ぐ登っていくイメージをするとワクワクしました。
元谷小屋で装備を整え取り付きまでやってきました。ここからが本番です。
先行しているパーティが2組いるようでした。
リードはK様。
K様ならロープ無しの所ですが、初心者の私達の為にスタカットビレイで進みます。
私は初めてダブルアックスを使っての登攀。
初回は店長に借りて試してみて、どのモデルを購入するか検討することにしました。
リーシュだけは先に購入。ブラックダイヤモンドのスピナーリーシュです。
まださばき方が下手なので枝にひっかけるわ、ロープにねじねじするわでしたが、これの有難みは実感しました。
ビレイ中は寒い。風が強くないのが幸いでした。
雪渓の割れ目が見えました。近くにいたらぞっとしますね。
厳しい冬の景色ですが、これもまた綺麗。
写真では伝わりにくい高度感ですが・・・、
上のパーティーから「ラクーッ」の声がしたと思ったら、人の頭くらいの大きさの岩が凄い勢いで落下していくのが見えました。
下は晴れてきました。
ピッチを進めていくにつれてグイグイ上がってきている感が直に伝わります。
やっとたどり着いた別山はガスに包まれていました。
ここから稜線に出ます。崩れないでね~。
馬の背。
馬の背を渡る前に晴れてきてテンション上がります。
弓ヶ浜も綺麗に見えました。
馬の背を渡り切った所から振り返ると、ご褒美の景色。
最後の登りはコンティニュアスビレイで、チェストコイル、ハンドコイル・・・机上ではさっぱり(。´・ω・)?理解しづらかった用語でしたが
実践してやっと理解できるようになりましたが、まだまだ経験を積まないとだめだと思いました。
何も見えない、強風、時間は押している、ので弥山には行かず、稜線の合流地点にて終了。
下山を始めると真っ青な空が現れて、目まぐるしく変わる空模様でしたが、晴れ晴れとした気持ちで大山を後にしました。
K様、Kちゃん、御縁を作ってくれたOさんに感謝です。
それではまた。
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