アウトドアーズ・コンパス 多田です。こんにちは。
秋のことですが、山梨県の瑞牆山(みずがきやま・2,230m)へマルチピッチクライミングに行ってまいりました。
クライミングを始めて10数年、基本的にボルダリングしかしてこなかったのだが、
ここ数年、クライミングの幅を広げなければ、と思う日々を送ってきたわけです。
職業柄、休みも少なく周りと休日が合わず、
基本的に2人以上いなければできないロープを使うクライミングはできず、それといったきっかけがなかったのも事実。
今回、そんなボルダリングしか知らないど素人を、9ピッチものルートに連れて行ってくれたのは、
業界では有名なレジェンドクライマー鈴木氏。
縁あって、氏の運営するクライミングギアブランド「カザハナ kazahana」の扱いを当店でも始めるにあたって、
研修の依頼をしたところ快く受けていただいた。
結果、研修というのは名目で、立派なルートを選んでいただいたものの、なんせ経験がほぼゼロな私は何もできず、
すべてフォローで半ば引っ張り上げられるというお粗末な登りしかできず悔しい思いをした。
それでも、今回のクライミングは、自分のクライミングの世界が広がったと共に、
想像することしかできなかったクライミングギアの役割等を肌で感じることができ、大変有意義なものとなった。
以下、今回使用したkazahanaのマルチピッチ用パック"キャットウォーク"の紹介です。
容量
マルチピッチ用のクライミングパック 下降用のアプローチシューズ+水筒+風よけジャケット+タオル 携帯+トポ+ヘッドランプ+車の鍵+携帯食...ぐらいを入れる為のパックです。 基本設計は背負って登る為だけに考えられたギアパック。
今回はさらに、パタゴニアのマイクロパフフーディーを押し込んだが、なんとか収まった。
もっと薄いのでいいんだよ、と一喝されたのですが、確かにそうだった。
素材
素材は超軽量で引き裂き強度に優れた薄手のナイロン。
見た目以上に軽い。チムニーでずりずりしても、そんなにダメージは無い様子。
フィット
ポジションは背中の高い位置になるよう設計されており、ハーネスと干渉することなく、さらに、パックのショルダーストラップをチューブタイプのギアループに応用しています。 特筆すべきは、ウェストストラップをチェストストラップに 応用しショルダーハーネスのラダーでチェスト位置の変更が出来る様にデザインされ、これがフィット感とザックのポジショニングを支えます。
登り初め、焦りもあり、ちゃんと背負えてなかったようで、チョークバッグとパックが干渉して
うまくチョークアップできずに困っていたが、途中で気づき、ちゃんと背負ったところ、なんとまあ、
ハーネス、チョークバッグに全く干渉せず、ノンストレスに!ちょっと感動!ギアも納めやすい。
フィット
従って、肩周りには常にフリーダム!!クライミングに支障をきたしません。
自分自身、他とはまだ比較はできない未熟者ではあるが、確かにザックによる登りに対するストレスは感じなかった。
ミニマリズム
本体自体は指先で持てるほどの軽さです。 スマホの収納を考慮したパッド入りのジッパーポケット装備。 ミニマリストのマルチピッチクライマーに向けて!!
この、ミニマリスト向け、というテーマにより、全てが繋がるような気がする。
しきりに口にしていた、「自分以外のものを持ちたくないじゃん!」そういうことか。
クライマーがある課題と向き合いそれを解決しようとするとき、出来得る限りの無駄を省きたいと考えます。マイナスしていくこと、それはややもすると世間ではネガティブに捉えられることもありますが、常に重力に逆らい行動するクライマーには他ならない「プラス」なのです。私たちは、このクライマー思考に基づきシンプルかつ現場で直観的に使用できるクライミングイクイップメントをデザインします。
ホームページ(http://seifusya-jp.com/about/)より抜粋
クライマー思考、どういうことだろう、クライミング、上に登っていくことだけに集中する、そういうことであろうか。
なにはともあれ、鈴木氏がその経験を元に完成させたクライミングパックなので、間違いはないはず。
早く、このパックの良さをもっと感じられるように、自分は登りに磨きをかけなくては、そう思う。
そろそろ寒くなってきたので、今年は大堂トレーニングに励みます。
待っていて下さい。必ず帰って来ます。
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