こんにちは、アウトドアーズ・コンパスの高津です。
ブログのタイトル"エンカノヘキ"は漢字で書くと煙霞の癖と書きますが、
霧・雲・霞の沸き立つ所を好んで歩く趣味、つまり自然の風景を愛し、旅を好む習性のこと。
今から1,000年以上も前にあった言葉です。
雲海を見るとテンション↑なのは大昔から受けつがれているということでしょうか。
さて先日8月20日から24日の当店の夏期休暇の期間中、
日本第2位第3位の標高を誇る南アルプスの北岳(きただけ・3,193m)と間ノ岳(あいのだけ・3,186m)へ、スタッフ三宅(知)と共にテント背負って行ってきました。
今回は前回の記事の続きをお送りします。
夕ご飯の準備をしなくてはと思うものの、全く食欲が湧きません。
山でこんな状態になったのは初めてです。
疲れなのか高山病なのか?喉を通るキウィやプチトマトを少し食べて夕食終了・・・。
これでは寂しいので、グッズ紹介をします!
これはテント泊での80グラムの贅沢品。
枕です。ニーモ"フィッロエリート"。
膨らませて使います。
今まで枕なんて服をスタッフサックに入れて代用したのでいいやと思っていましたが、
やっぱりちゃんとした枕があると寝心地が改善されました。
この大きさと重量なら持っていく気になれます。肌触りも良いです。
もう一つはテントの中のランタン"ソーラーパフ"。柔らかい光で落ち着きます。
ソーラーパネルに太陽光を充てて充電します。
日が暮れる頃にはガスも晴れていました。
しかし台風20号は明日の午後から影響が出て来る予報なので、テント撤収して朝6時には出発の予定で就寝。
夜は強風が吹き荒れ、
テントがバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタバタと
止むことはありませんでした。
眠れているのか?よく分からないまま起床時間を迎え、
強風で揺れるテントの中でコンタクトも入れてメイクもして朝ご飯を済ませて、テントの撤収。
晴れなのが救いです。強風で飛ばされないように二人で一つづつテントを片付けました。
富士山に鳥が羽ばたいていますよ!縁起の良い景色を目にして、テント場を最後にします。
北岳小屋で北岳ポーズ。
北岳山荘のスタッフさんからは分かりやすいアドバイスを頂き、八本歯のコルの方へ下山します。
出発してすぐはお花畑もあったりしましたが、それもつかの間・・・。
時々強風で足が止まります。
晴れていますが風で寒いので、レインの下にはフリースを着こんで行動しましたがそれでも暑くはなりませんでした。
ガスがかかり始め、怪しい雰囲気に。
全体が見えないだけに八本歯なんて名前もヤバそうです。
ここから少し行った所で、私は風に煽られてコケました。
ザックが下になってケガこそしなかったものの一歩間違えると大事になっていたかもしれません。
今回は風の怖さを体験しました。
雨が降っていたらと思うと・・・。
この強風の中、一瞬見れた北岳バットレスに惚れ惚れ。
八本歯のコルから先はだんだんと風も弱まり一安心。
大樺沢二股まで下ります。
雪渓は少しだけ残っていました。
登りとは違うルートを歩いて白根御池小屋へ。
小さな池の周りにはお花畑が広がり、ほっとする景色の中にある小屋でした。
そして最後のお楽しみは、下山口にある広河原山荘のカレー。
スタッフ三宅(知)情報でとにかく評判だという、しかもおしゃれなカレー。
この日のためにしばらくカレー断ちをしてきました。
カレーまであと20分!
そしてついに下山。広河原山荘到着。
噂通りのおいしいベジカレー!
スパイスの香りが良くて、野菜の素揚げがはまってます。
また食べたい~。
車を停めてある芦安駐車場に着くと、本降りの雨が降ってきました。
台風20号の襲来から逃げきれたようです。
強風、いや暴風?のテント泊と岩稜歩き、この夏の良い経験になりました。
それではまた。
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