アウトドアーズ・コンパス スタッフ多田です。こんにちは。
先日の地元愛媛県松山市のアウトドアクラブ「KOMPASアウトドアクラブ」の体験イベント「伊予富士日帰り登山」のレポートです。
*伊予富士:高知県吾川郡いの町。地元愛媛県とおとなり高知県の県境ににそびえる石鎚山系の名山。
1週間前くらいから天気予報とにらめっこ。
開催日の10月8日(日)の予報は曇りのち小雨。
結局前日まで予報は変わらず、かなり迷ったけど、参加者のみんなは雨でも行くとの意気込みを見せてくれ、催行決定。
一番乗り気ではないのは自分でしたが、行くからには安全を確保せねばと、フリースやワタものの、予備の保温着を4枚くらいザックに詰め込み、いざ出陣。
近頃、山岳登山での低体温症による遭難死が相次いでいるようです。
体力面も要因の1つだとは思いますが、装備の不十分も大きな要因だと思います。
石鎚山や今回の伊予富士など、四国内の2,000mクラスの山岳でも、この時期は、特に雨予報の場合、汗抜けの良いフリースやOCTAなどの行動中に着る、いわゆる中間保温着や、停滞中に着るダウンや化繊綿の保温着は必須と言って良いほど重要な装備になります。
エマージェンシーシートも必須です。
もちろんずっと行動し続けられる方は要らないかもしれませんが、怪我などで行動不能になったりと、思わぬアクシデントもあると思います。
最悪の場合を想定して、装備は確かなものを選んでください。
装備に関して不安をお持ちの方は、当店スタッフにお気軽にご相談ください。
話はそれましたが、いよいよ登山開始。
予報通り、スタート時は小雨。
桑瀬峠までは樹林帯なので、カッパは不要でした。
休み休み、体温調整をしながら、ゆっくりと進みます。
桑瀬峠以降は、ひたすら稜線歩きが続きます。
その前に皆さんにはカッパを着用してもらいます。
桑瀬峠着。
予定通り、雨は少し降ってはいるものの、まだガスはそれほど上がってきておらず、意外と視界は良好、寒風山も綺麗に望めます。
石鎚山系は初めてというKさん、終始感動しておられ、中止にしなく本当に良かったです。
有難うございました。
伊予富士手前のピークを乗越し、最後の稜線に向かいます。
視界も良好、いつ来ても良い稜線ですね。
稜線の先には伊予富士がドカンとそびえています。
これが拝めただけでも大満足。
ただただ、徐々に雨脚、横風は強くなり、容赦なく顔と体に冷たい雨が打ち付けます(少し大げさかも)が、みんなはまだまだ元気なようです。
最後の急登では、一歩一歩の段差が高かったりと、Kさんの脚は悲鳴を上げていたようですが、頑張って歩いてもらいます。
そして、ようやく山頂到着。うーん、寒い!!
記念撮影をし、直ちに下山開始です。
滞在時間は3分ぐらいでしたか!
その後雨はやまず、頑張って来た道を戻ります。
途中の樹林帯で、保温着を着用し、さっとお昼休憩です。
アナウンス通り、みなさんおにぎりなどの、すぐ食べれるものを持参していましたが、手が凍えておにぎりの袋が開けられないなど、ここでも、雨の日の体や手足の冷え具合を体感してもらえたようです。
そして再スタート。
ここからは、ノンストップで下山します。
終盤、Kさんの大腿二頭筋はいよいよお亡くなりになられ、登山口直前では小さい段差もおしりをついての下山。
みんなで励ましながら、無理せず慎重に下りていきます。
そして、ようやく無事下山。
お疲れ様でした。
みなさん、今回の登山はいかがでしたでしょうか。
雨の中での開催とはなりましたが、いろいろ感じてもらい、勉強になったと思います。
参加者のすべてが、学ぶ姿勢で挑み、ポジティブな山歩きができたと思います。
今回の経験を、今後の登山で活かせてもらえれば幸いです。
有難うございました。
それでは、次はぜひ、晴れた時に来ましょうね。
0コメント