こんにちは!アウトドアーズ・コンパスの高津です。
ブログのタイトル"エンカノヘキ"は漢字で書くと煙霞の癖と書きますが、
霧・雲・霞の沸き立つ所を好んで歩く趣味、つまり自然の風景を愛し、旅を好む習性のこと。
今から1,000年以上も前にあった言葉です。
雲海を見るとテンション↑なのは大昔から受けつがれているということでしょうか。
さて、2023年8月28日(月)~9月1日(金)に当店の夏季休業を利用して、
北アルプス/西穂高岳(2,909m)~奥穂高岳(3,190m)~前穂高岳(3,090m)をソロ・テント泊にて縦走、上高地の小梨平キャンプ場で後泊してきました。
前回その1の続きをお送りします。
まずは西穂高岳(2,870m)までやってきました。
一呼吸して前を見ると、ガスがかかりはじめているジャンダルム、明日めざす吊り尾根の先の前穂高岳、まだまだ先は長いようです💦
それにしてもこの辺の岩は断面の角が鋭くて、ロープが擦れる所を想像するとゾッとします。
左に視線を移すと、中央のとんがりは槍ヶ岳(3,180m)。奥の方には立山がのぞいています。
下って登って赤岩岳(2,870m)を過ぎ、また下って間ノ岳への登り。
振り返って間ノ岳。落石を起こさないように歩くのも気を使います。
間天のコル(2,820m)に下ります。
登って天狗の頭(2,909m)。
下って天狗のコル(2,830m)から畳岩尾根ノ頭への登りを見ると・・・ちょっと心が折れそうになりましたが、1時間以上前に注水して仕込んでおいた尾西のケータイおにぎりを食べて救われました。
急斜面でゼーハーしながら天狗の頭を振り返る。
しんどいですが岩の自然の造形は見ていて飽きません。
踏み後をたどったもののベストなルートではなかった所は、手をかけた岩が動いたり足場が崩れやすかったりします。
クライミングのように米粒みたいな出っ張りに足を置いたりするようなことはなく、ガバ(つかみやすい岩)が必ずありますが、
基本の3点支持、動く岩に体重をかけないことは終始意識していました。
コブ尾根ノ頭にて。いよいよジャンダルムが間近です。
先客と小さな天使の標識も見えました。
ジャンへ行きます。
ジャンダルム到着!
先客の方からおめでとうございますと声をかけて頂き、この山旅で良き出会いとなった大阪のT御夫妻と一緒に写真を撮って頂きました。
後続の方も数名来られ、居合わせた方々と感動を分かち合えて嬉しかったです。
この場を借りて御礼申し上げます。
しかし喜ぶのはま~だ早い!
ジャンダルムから奥穂高岳までが本当の核心でした。難所“ロバの耳”を下り“豚の背”を登る。
テント装備に体が振られないよう慎重に行きました。
あのピークが奥穂高岳。先行者が“馬の背”と呼ばれる難所を通過しています。
この時点で行動時間は9時間を超え、疲労しているのを感じますが、集中力を切らさないように行きます。
そしてついにたどり着いた奥穂高岳山頂がこれ!
チーン☆って感じですね。
緊張感のない絵面になってますがここは3,190mです。
明日またここへ登り返すのでその時の晴れを祈ります。
本日のお宿、穂高岳山荘のテント場に向かいます。
満杯ではないようで一安心。
もうザックを早く下ろしたい一心です。
穂高岳山荘に到着しテント設営。
テン場は階段状になってますが、なるべく歩きたくない(+o+)ので一番下に張りました。
テントでお茶を沸かして一服。
穂高岳山荘の有難い雪解け水(テント場料金に含まれています)を使って、夕ご飯は尾西のチキンライスと卵スープ。
一汁一アルファ米の食事も慣れてきました。
今回の核心日を乗り切って、今夜はぐっすり眠れそうと思ったのですが、夜になるにつれて風がきつくなり夜通し暴風でテントはバッタバタ。
あまり寝付けませんでした(/ω\)
その3に続きます。
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