アウトドアーズ・コンパス スタッフ多田です。こんにちは。
先日、KOMPASアウトドアクラブ発足第1回目の遠征登山「九重連山春のテント泊登山(大分県玖珠郡九重町)」に行って参りました。
地元愛媛県八幡浜港から深夜発の船での前泊、久しぶりだからなのか、程よい緊張感と高揚感に包まれ、旅ムードが高まります。
5時半下船、いよいよ九州上陸。
眠たさ、朝のけだるさ、朝特有の何となく湿気を帯びた風がなんとも心地良く、なんだか懐かしい気持ちに包まれます。
やまなみハイウェイを快調に走り、ようやく見えてきました、九重連山。
今回のコースは、九重連山を一通り満喫できる王道コース 牧ノ戸峠~久住山~坊がつる泊~長者原。
まずはクラブ員のみんなを牧ノ戸峠に下ろし、僕だけ長者原に戻って車を置いて、バスで牧ノ戸峠に戻るパターンです。
45分ほど遅れてのスタート、ファストパッキングをやっていた昔を懐かしみながら、ダッシュでみんなを追いかけます。
程なくして合流。
道中はところどころにミヤマキリシマが咲き誇り、早速九重連山を満喫です。
永遠に続く火山地帯特有の滑らかな山並みは、ここだけでしか味わえない絶景です。
久住別れに到着。
今回はここに荷物をデポし、王道の久住山、御池、中岳とを巡ります。
噂には聞いていたのですが、今年は尺取り虫が湧いていて、ミヤマキリシマを食い荒らしているとの事。
中岳は、今風でいうわけでもなく「エグイ」状況でした・・・・・・。
一通り巡り、坊がつるに向けて一路下山。
着きました、法華院温泉、そして坊がつる。
いつ来ても、最高の景色、最高の空間が広がります。
すでにテントも数百は張られているようですが、まだまだ張る場所はありそう。
良い場所を見つけて、みんなでテント村を設営。
それでは、お待ちかねの法華院温泉へ向かいます。
このためにあるんじゃないのかというくらい、エクスペドのスプラッシュ15が役に立ちます。
湯の花と、いろんなエキスが入り混じった少しぬるめのお湯、そして超満員の湯舟は、決して最高とは言い難いですが、
こんな山の中で温泉に入れるという有難さを嚙み締めながら、ゆっくりと浸かります。
そしてそして、お待ちかねの、坊がつる、そして広がる山々に囲まれながらの風呂上がりの一杯。
このためにここへ来たと言っても過言ではないくらいの、最高に心地良い一時を過ごします。
再び坊がつるへ移動し、夕食タイム。
みなさん、思い思いの食事を作ります。
僕は今回はライトウェイトスタイルで挑んだのですが、なんとオムライスも登場。
次回はバーベキュー、やりましょう。
そしてこの日は、みんな疲れていたのでしょう、自分も含めて早々にくたばったようです。
おやすみなさい。
2日目。
予定していた平治岳は尺取り虫の支配下になっているということだったので、大船山へ行き先を変更。
早朝7時、アタックザックに水と行動食を詰め、いざ出発。
この山域特有の、岩々しい樹林帯をひたすら登ります。
所々顔をのぞかせているミヤマキリシマは、若干期待を誘います。
北大船山と大船山の分岐着。
視界が開け、周りの山々、遠くは由布岳なども見渡せます。
今回は無理はせず、大船山はスルー。
北大船山方向へ進みます。
噂通り、こちらは5分咲きほどでしたが、ミヤマキリシマが綺麗に咲き誇っていました。
来て良かった!!
そのまま大戸越に下ります。
平治岳はこの有様。
隣の山なのに、なぜ平治岳だけが虫に侵されるのだろうか。
しばし休憩をはさみ、再び坊がつるへ下ります。
いろんな花々も拝むことができ、みなさん満足できた模様です。
坊がつる着。ささっとテントを畳み、いざ下山。
この山々に囲まれた広大な湿原地帯との別れを惜しみつつ、旅の思い出に浸りながら、長者原を目指します。
意外とアップダウンもあり、下りでの膝へのダメージに耐えながら、頑張って足を進めます。
そして、ついにゴール。
帰りは、九重星生ホテルの立ち寄り湯で汗を流し、僕の中でマストな庄内の梨ソフトに癒され、ご当地グルメのとり天で満たされ、旅はこれにて終了。
お疲れさまでした。
みなさん、今回の旅は楽しめたでしょうか。
テント泊初心者の方も何名かいましたが、衣食住を自力で担ぎ、泊まり、食事をし、酒を飲み、自然へ溶け込むという、テント泊登山ならではの楽しさは感じてもらえたのではないでしょうか。
今後も、テント泊登山遠征は、クラブ活動の中核としていきたいと思っておりますので、興味を持たれている方は、ぜひぜひ、積極的にご参加下さい。
参加するには、クラブへの加入が必要になります。
わからないことなどございましたら、私多田へなんなりとご相談下さい。
皆様のご参加をお待ちしております。
0コメント