こんにちは、アウトドアーズ・コンパスの多田です。
先日、当店の登山イベント等でお馴染みの松本智広ガイド主宰「遊山塾(ゆさんじゅく)」による、東予東部登山道整備プロジェクト2021に参加させていただきました。
今回登山道整備を行う地元愛媛県の東赤石山の登山道といえば、美しい渓谷が印象的ですが、その渓谷を巻く形で、崖っぷちのトラバースが一部存在します。
今回、何年かぶりに訪れましたが、懐かしさを感じるとともに、当時と同じ印象、ここで足を滑らせたら即死だな、そんな記憶もよみがえってきました。
みなさんもご存じの通り、数年前の小屋の閉鎖と共に山自体に入る人の減少、それにともなう登山道の荒廃が徐々に進んできていたようで、このままでは必ず事故が起きる、何か起きてからでは遅い、
何とかせねばならない、そんな思いから、今回、松本ガイドが立ち上がりました。
もともと林業を営み、木の性質や木の扱い方、また登山やクライミングに精通している松本ガイドだからこそできる、しっかりとした登山道整備が進められています。
当店も、今後その一助となることができたら幸いです。
それでは、当日の様子を少しだけお知らせします。
まずは、瀬場登山口で、草刈り機の使い方の講習から始まります。
適当に刈ればいいだけだろう、そう思いがちな草刈りですが、歯の種類、草の刈り方など、安全に効率良く草を刈るには、正しい知識と技術が必要なのです。
非常に勉強になりました。
今回は、木橋手前の道の整備ということで、雪も多少あるかな、そんな軽い気持ちで入山しましたが、予想に反して豊富な雪が待ち受けていました。
みんなでチェーンソーやドリル、橋を造る資材を手分けして運びます。
道中では、要所要所で倒木の除去の方法、道の作り方などを解説していただきます。
木橋手前まで到着、アンカーに使用するボルトなどの説明を受けます。
この辺りも、正しい知識と技術がないと、まともにはできないことですね。
アンカーを打つ作業は前回終わっていたようで、雪も深く、今回は道の整備や、木の梯子の作成をすることになりました。
鍬で歩道を平らにする作業、道を広げすぎず、安全に歩行できる最小限の幅で整備していきます。
この辺も、何も考えずに広げてしまうと、自然にダメージを与えてしまい、元も子もない、そんなことも起きてしまいがちなので、慎重に行います。
とある登山道では、木の枝が少し登山道に出ていて邪魔だったということで、枝を幹の生え際から切ってしまうような事件も発生しております。
自然を大切に、山に入らせてもらっているという、自然を思いやる気持ちや先人にたいする尊敬の念を忘れないことが大切です。
そこを勘違いして、整備するということ自体が目的となり、整備して自己満足に陥るということだけは避けたいですね。
お昼はというと.....あの荷物の中身は、こういうことだったのですね!!
道の整備を終えて木橋班に合流。ブンブンと小気味良い音が鳴り響き、立派な梯子が出来上がってきております。
チェーンソーを操るトモさん、カッコ良いですね!
今回は、雪の影響もあり、なかなか困難な部分もありましたが、今後この山域の整備の貴重な戦力の育成という意味でも、意義深いものになったのだと思います。
今後とも、みんなで正しい知識と技術を身に着け、みんなの山をみんなで守っていける環境の整備ができたら良いなと思います。
そして、山へ入るすべての登山者が、山への尊敬の念を忘れずに、楽しく登山を楽しむことが出来たら良いと思います。
今後もいろいろな山域で、この活動を進めていくようです。もしご興味がある方は、遊山塾 松本ガイド(m.t-energy@cosmostv.jp 携帯電話090-1328-9590)または当店スタッフまでお知らせください。
それでは、よろしくお願いいたします。
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