こんにちは、アウトドアーズ・コンパスの高津です。
ブログのタイトル"エンカノヘキ"は漢字で書くと煙霞の癖と書きますが、
霧・雲・霞の沸き立つ所を好んで歩く趣味、つまり自然の風景を愛し、旅を好む習性のこと。
今から1,000年以上も前にあった言葉です。
雲海を見るとテンション↑なのは大昔から受けつがれているということでしょうか。
さて、地元愛媛県の名峰 石鎚山の二ノ鎖~三ノ鎖の登山道から見えるそびえたつ岩壁は、
頂上天狗岳の北側で「石鎚北壁」と呼ばれています。
高さは約80mあり、この北壁を2020/10/13(火)マルチピッチクライミングで登ってきました。
北壁は1964年に初登攀され、いくつかルートが開拓されているうち
天狗岳までほぼ真っすぐに登っていくダイレクトルートを、K様と組んで登ってきました。
私にとって初めての北壁です。
三ノ鎖元から踏み跡をトラバース気味にたどって行くと、1973年に北壁で起きた遭難事故の慰霊碑があります。
ダイレクトルートの取りつき地点。だだっ広くて迫力があります。
今回はスポルティバのアプローチシューズ"トラバース"の本領発揮です。
クライミングシューズに履き替えた後、踵にあるゴムで両足をさっとコンパクトにまとめてザックに入れ、担いで登ります。
登り方をざっくり説明すると、お互いをロープ(今回は50mを2本)で結び、
一番手がロープを安全確保するための道具にかけていきながら終了地点まで登り、二番手(私)はこの道具を回収しながら登っていきます。
この間お互いがもしもの墜落時の確保をし合います。
これが1ピッチで、今回は2ピッチ行います。
1ピッチ目登攀中。
三ノ鎖元からNさんが望遠レンズで狙っていてくれました。北壁の大きさが分かりますね。
1ピッチ終了点間際。
終了点の足場は狭く、少しつり下がった状態で2ピッチ目のビレイ(確保)準備中。
ここからの眺めは良いですが、北壁はその名の通り北側で日が当たらないので、
ビレイでじっとしてると寒いわ、クライミングシューズは窮屈で痛いわ、相方は見えない所に行ってしまって孤独だわ・・・。
でも耳を澄ますと登山道の賑わいが聞こえてきて、家族で登りに来ていたKOMPASスタッフ三宅(知)の頑張れ~の声も届きました!
2ピッチ目はあぶみ(小さな縄ばしご状の登攀道具)で登って行きます。
初めの方は狭い凹角状で左が切れていて気持ちのいいものではありませんでした。
ルートの終盤、慎重に登ります。
天狗岳の方角からNさんが呼ぶ声に気づきました。
真上の方からもコウヅさーんと呼ぶ声が。
かぶり気味の岩でこちらからは見えなかったので誰だろうと思ったら、KOMPASスタッフ山本&田中(旭)でした。
頂上稜線に居る皆さんに励まされながら、いよいよラスト。
登頂!
今回のもう1つのモチベーションはI君に山頂で会うこと。この日は1歳半にして石鎚山を踏んだんですね~。
パパのNさんとスタッフ三宅(知)ママが担ぎ上げてきました。
錦秋に染まる石鎚での北壁デビューを、わいわい賑やかに果たすことが出来ました。
トップをやってくれたK様ありがとうございました。
色々技術を教えてくれたクライミング仲間にも感謝です。
私もメンバーとして現在活動中の石鎚山々女子登山部では、愛媛県東予地方の登山情報を
Facebookページ「えひめさんさん物語 ネクスト・さんさん」で情報発信しています。
今回のクライミングのレポートも掲載されていますので、是非ご覧になってくださいね。
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それではまた。
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